自家熟成のお酒について 自分だけの長期熟成酒づくり
熟成古酒は、ヴィンテージのお酒を買ってきて飲むばかりではありません。
新酒を自宅で寝かせてる自家熟成の楽しみ方もあります。
では自家熟成にはどのようなお酒が良いのでしょうか。
お酒の香りや味は保存状態によっても異なります。
ましてや3年後、5年後、10年後のお酒の味は蔵元でも予測は難しいのです。
しかしながら、1つだけいえることは淡熟を目指すか、濃熟を目指すかを決めれば、
どのようなお酒を熟成すればよいかはわかります。
淡熟タイプか濃熟タイプのヴィンテージ日本酒か…。
透明感のある気品に満ちた色合いの淡熟の場合は、吟醸酒か大吟醸をご自宅で
熟成されるのがよろしいかと思います。
ボディのしっかりした味と深い色合いお酒を目指すのであれば、純米酒などを熟成させるのが、良いでしょう。
ただし両方ともにいえることは、なるべく光を遮断すること、新聞などに1本ずつくるんで保管されるのも良い方法です。
温度変化は神経質になる必要はないですが、できれば押し入れなど急激に温度変化しないところに保管してください。
それから、「生酒」「生詰め」のお酒は劣化が激しく熟成には不向きなので
自家熟成には用いなようにしてください。
今から寝かせれば、2020年にはすばらしい熟成古酒になると思います。
皆さんもチャレンジしてみてください。
おすすめの日本酒 李白(りはく)古酒 大吟醸 1986 熟成古酒
深い山吹色にほんのりと銀色を帯びた色調を持ち、香りには枯れ葉の上に落ちた栗のような印象から、黒糖で作ったカラメル様の香ばしい芳香とシナモンとナツメッグ的スパイス香、軽やかに昆布のようなニュアンスを含んでいます。
味わいの第一印象は、滑らかな甘みを感じた後、次第に辛味を感じる苦みがしっかりとした骨組みを思わせ、余韻に残る香りにもスパイスさを感じさせます。
(田崎 真也氏 評「李白 純米大吟醸 古酒」ラベル裏書より引用しました。)