美味しい日本酒の話 「熟成古酒の澱」について

美味しいお酒の中に、どうして「澱（おり）」が混在しているのか不思議ですが、
熟成古酒には「澱」がつきものです。

瓶詰した時にはないのに、時間の経過とともに「澱」はゆっくりと沈殿していきます。

余分なものは澱として沈み、香りと旨みが洗練されていく。
「瓶の中の閉じ込められた世界にも摂理があるんだ」とちょっとロマンチックな
感傷に浸ってしまいます。

今夜は瓶の底を眺めながら、一献傾けましょう。それでは良い週末を。