悪酔いしないお酒 熟成古酒
熟成古酒を飲んだ方がよく口にするのは、酔いざめが良く、悪酔いしないことです。
実は熟成古酒が悪酔いしないのは昔からいわれていることで、
「訓蒙要言故事」という江戸時代中期の本にも紹介されています。
新酒と熟成古酒の酔い方の違いは、経験的に知られていたのですが、
実はこのことが科学的に説明されるようになったのは平成になってからです。
長期熟成酒研究会の「古酒神酒」によると
「平成4年の秋、金沢で開催された「第27回日本アルコール医学会」に於いて、
日本医科大学法医学教室の長谷場 健氏らが、「アルコールの溶液構造と薬理作用との関係」と題して、アルコール飲料の未成熟のものと成熟したものとの差を発表されました。」とあります。
内容を要約すると、新酒と古酒ではアルコールの分子構造が異なり、粘膜に対する刺激が新酒に比べて古酒の方が弱くなる。そしてエタノールの分解速度も古酒の方が早いことが実験などから証明されているそうです。
確かにビールだけを飲んだ時や焼酎を飲んだ時ににくらべて、熟成古酒を飲んだ時の方が次の日の朝は格段に体が楽ですね。
これからお酒を飲む機会が増えてきますが、そんな時は熟成古酒に切り替えてお飲みになるのがいいかもしれないですね。
本日おすすめのお酒 達磨正宗 昭和62年醸造酒
熟成古酒ならでは色合いと香りは新酒の日本酒では味わえない醍醐味で、 時間が育てた味のふくらみを堪能できるお酒です。