日本酒・熟成古酒百科

日本酒の最高傑作である熟成古酒(長期熟成酒、ヴィンテージ日本酒)を啓蒙するサイトです。ワインにもまさる日本独自の文化である熟成古酒について語りましょう。蔵元自慢の熟成古酒・地酒もご紹介します。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日本酒の日について

明日、10月1日は「日本酒の日」です。 そこで、10月1日がどうして「日本酒の日」なのか?調べてみました。 「日本酒の日」の由来は十二支の「酉(とり)」から来ているそうです。 子(ね)を1月とすると、10番目は酉の月になります。 また、「酉」という字は…

「熟成古酒 秋の販売会 2013」について速報です。

以前告知させていただきました「熟成古酒 秋の販売会 2013」ですが、無事にイベントを終えることができました。ありがとうございました。ウィスキー樽洞窟熟成酒 純米大吟醸 東力士が好評でした。詳細は後日あらためてご報告いたします。

東力士の 島崎酒造

東力士の蔵元・株式会社 島崎酒造は嘉永2年(1849)に創業しました。「東力士」の由来は2代熊吉氏が無類の相撲好きであったからだそうです。仕込み水は那須岳より湧き出ずる清流那珂川の伏流水。良酒を醸すべく日々丹精込めた酒造がモットーの蔵元です。 197…

伝統の「菩提もと製法」がこだわりの 葛城酒造株式会社 「百楽門」

葛城酒造株式会社さんは明治20年(1887年)の創業の奈良の蔵元さんです。 仕込み水に金剛・葛城山系の清らかで豊富な地下水を使い、精米、原料処理、貯蔵方法等、敢えて手間をかけ、微妙な味と個性に繋がると確信しひとつひとつ愛情を酒造りに情熱をこめてい…

「熟成古酒 秋の販売会 2013」ぜひいらしてください。

前回もお伝えしましたが、9月28日(土)に有楽町交通会館で熟成古酒の販売会が開催されます。出展する蔵元、店舗は下記の通りです。スタッフ一同お待ちしております。 「龍力」醸造元 ㈱本田商店 「葵鶴」醸造元 稲見酒造㈱ 「五橋」醸造元 酒井酒造㈱ 「誉…

山廃仕込(やまはいじこみ)について

山廃仕込みを説明するために、まず、生酛(きもと)と山廃酛、そして速醸酛(そくじょうもと)について説明します。生酛は空気中の乳酸菌を取り込む方法です。伝統的製法ですが、ものすごい手間がかかります。次に山廃酛ですが、乳酸菌を培養してお米のヨー…

段仕込みについて

今回の内容はお酒に詳しい人は読み飛ばしてください。 日本酒は一般的に3段仕込みで作られています。 (3段とは大まかにいうと工程のことです。) では、4段仕込みとは何かと言いますと、 3段仕込みでできたお酒に対してさらに麹甘酒を加えたり、 酛(もと=…

日蓮上人も愛飲していたお酒 熟成古酒

今回ご案内する日蓮上人の話は有名な話で、熟成古酒マニアの方ならご存知かもしれません。長期熟成酒研究会の本「古酒神酒」に鎌倉時代の熟成古酒について紹介されていますので、ご存知ない方のためにあらためてご紹介いたします。(なお、この話の原本は、…

TPPは日本酒にとって吉なのでしょうか…。

9月21日付の産経新聞の一面に「皮革・酒類の関税撤廃 TPP交渉 政府方針」の記事が 書かれていました。そのまま引用させていただきます。 「酒類については、ワインやウイスキーなどの価格が下がる反面、最近海外でブームとなっている日本酒の輸出促進につな…

自家熟成のお酒について 自分だけの長期熟成酒づくり

熟成古酒は、ヴィンテージのお酒を買ってきて飲むばかりではありません。 新酒を自宅で寝かせてる自家熟成の楽しみ方もあります。 では自家熟成にはどのようなお酒が良いのでしょうか。 お酒の香りや味は保存状態によっても異なります。 ましてや3年後、5年…

旨い日本酒の話・・・ 一段仕込みについて

通常、酛(もと)は1、2、3.5の割合で加水、麹米と掛け米をいれてお酒の量を増やしていきます。 一方、一段仕込みの場合は、酛に対して1割しか入れないことによって、 旨みや酸味を薄めずにお酒を造ります。 つまり、加水の量が少ないため、旨みが濃縮されて…

「熟成古酒 秋の販売会 2013」を開催いたします。

「熟成古酒 秋の販売会 2013」 日 時 2013年9月28日(土) 11時00分~17時00分 場 所 東京交通会館 マルシェ (屋外で屋根のあるイベントスペースです) (JR・東京メトロ有楽町駅徒歩1分、東京メトロ銀座駅徒歩3分) 概 要 熟成古酒を試飲し、その場で…

手間もコストもかかるけど…、旨いお酒 全麹仕込みの日本酒

お酒で「全麹仕込み」というのがあります。 わざわざ「全麹仕込み」とことわるくらいだから、普通のお酒と違うですが、 何が違うかご存知ですか? そもそも、お酒の主原料の1つ米麹は蒸した米に麹をつけて3~7日かけて造ります。 そして、普通の日本酒(「全…

日本酒に長期熟成酒文化が育たなかった理由。

以前、日本の熟成古酒文化が育たなかったのは、その時代の為政者や税制などに原因があったとご紹介しました。しかしながら、文化が育たなかった理由はそれだけではありません。実は熟成古酒文化が未発達だったのには、日本酒はお米を原料としていることや、…

本日は敬老の日

敬老の日にあやかってお酒を一銘柄ご紹介します。 東北銘醸株式会社の「初孫」です。 「初孫」のブランド名の由来は昭和の初めに蔵元の東北銘醸株式会社さんにご長男が誕生をしたのを機に「金久」から「初孫」に改名されたそうです。 おじいさんやおばあさん…

旨い日本酒ができるのは酵母のおかげ(2)

前々回に酵母の話を書きました。今回はその続きです。 お酒は酵母の生命活動の副産物であることは、前回ご説明した通りです。 これをもう少し掘り下げると酵母のもたらす発酵によって、お酒の資質は決定されます。言い換えると、お酒の香り、旨み、そして色…

2020年に飲むお酒「未来の古酒」

朝、目を覚ましてNHKにテレビのチャンネルを合わせたら、丁度、IOCのロゲ会長と安倍首相が調印(サイン)をしているところが放映されていました。現金なもので、それまでは関心が薄かったのですが、東京開催が決まると気分も上がりますね。(^O^)/2020年の自…

旨い日本酒ができるのは酵母のおかげ(1)

今まで熟成古酒にフューチャーして文章を書いてきましたが、今回は「日本酒・熟成古酒百科」らしく「日本酒」全般について書きたいと思います。 「お酒は生命(いのち)からつくられる。」 「お酒」「生命」と書くとちょっと感傷的になりすぎじゃない?と思…

長期熟成酒の「熟成香」と「老香(ひねか・ひねが)」について

熟成古酒の香りを表現するとき「カラメル」「ナッツ」や「シェリー酒」などの表現がよく用いられます。これら言葉は芳しい香りを表現し、お酒の魅力を引き立てて、人々の関心を熟成古酒への導いてくれます。しかし、熟成酒の香りは良いものばかりとは限りま…