日蓮上人も愛飲していたお酒 熟成古酒
今回ご案内する日蓮上人の話は有名な話で、熟成古酒マニアの方ならご存知かもしれません。
長期熟成酒研究会の本「古酒神酒」に鎌倉時代の熟成古酒について紹介されていますので、ご存知ない方のためにあらためてご紹介いたします。(なお、この話の原本は、東京大学応用微生物研究所初代所長の坂口謹一郎氏の「日本の酒」だそうです。)
鎌倉時代の仏教界のスーパースター日蓮上人は大変酒づきであったらしく、信徒に送った手紙の中にはお酒のお礼状が数多く存在するそうです。
その中には「人の血を絞れる如くなる古酒を仏、法華経にまいらせ給える女人の成仏得道疑うべしや」書かれているものもありました。
「人の血を絞れる如くなる古酒」というのは、まさに熟成古酒そのものです。
このことから鎌倉時代に熟成古酒が愛飲されていたこともわかります。
坂口氏はほかにも公家の日記や寺社の記録に熟成古酒の記述があったことも指摘しています。
熟成古酒が身分の高い人限られた人高級品であったにせよ、鎌倉時代に愛飲されていたことに正直驚きました。でも、一番感心したのは日蓮上人は結構グルメだったことです。
おすすめの日本酒 寝越庵 木戸泉2006 高温山廃
日蓮上人は千葉県鴨川市の出身なので、それに因んで同じ外房の木戸泉酒造株式会社さんのお酒をご紹介します。濃厚多酸酒の木戸泉は高温山廃モトという独特の酒母づくりが特徴です。