手間もコストもかかるけど…、旨いお酒 全麹仕込みの日本酒
お酒で「全麹仕込み」というのがあります。
わざわざ「全麹仕込み」とことわるくらいだから、普通のお酒と違うですが、
何が違うかご存知ですか?
そもそも、お酒の主原料の1つ米麹は蒸した米に麹をつけて3~7日かけて造ります。
そして、普通の日本酒(「全麹仕込み」でないお酒)の場合は、
出来上がった米麹と蒸米を2:8(もしくは 2.5:7.5)の割合で混ぜて造るのです。
しかし、全麹の場合は全量を米麹にします。
そのため全麹仕込みのお酒は、普通の日本酒に比べて4~5倍歩留りが悪くなるのです。
ではなぜ、生産性を落としてまで全麹にこだわるのかというと、
作り方によってアミノ酸などの旨み成分の濃度が3倍くらい高くなるからです。
つまり、全麹は旨み成分が凝縮されたお酒ということになります。
実はこうしたことが、全麹仕込みのお酒が自家熟成に適している理由でもあります。
新酒のまま飲んでも旨い、お酒が熟成するのを待つもの楽しい全麹仕込みの日本酒。
ぜひ1度旨み成分の濃い「全麹仕込みのお酒」をお召し上がりください。
おすすめの日本酒 寝越庵 南部美人 全麹仕込 2009
全麹仕込みにこだわった贅沢な造り日本酒です。旨口のお酒なので和洋中・肉魚介野菜とどんな料理にも合います。