ローカル線+酒蔵=地域活性化(産経新聞より)
今日の産経新聞に面白い記事が出てました。
記事を要約すると神奈川県の4つの蔵元が地域活性を目的としてローカル線とタイアップし、酒蔵ツアーを企画し地酒と地元の食の魅力を再発見するプロジェクトを立ち上げた、といった内容です。
これだけだと、単なる「村おこし」じゃないかと感じてしまいますが、なるほどと思った点が3点ほどありました。
1.特に規模が大きくない酒蔵は独自でキャンペーンを打つことがむずかしく、仮にできたとしても大型バスなどの受け入れが難しい。そのため、ローカル線とのタイアップは効果が期待できる。
2.またお酒の特性上、車で来ても試飲できないう課題があった。しかし、ローカル線を利用してもらうことで来た人には試飲してもらえるし、また鉄道・宿泊施設・地域の外食産業を利用してもらうことができる。
3.ローカル線や酒蔵は個別で考えられがちであるが、魅力的な観光資源として相乗効果が期待できる。2の内容と同様に地域経済に広がる可能性が期待できる。
それと、マニア、鉄道ファンや日本酒ファンが他のお互いの分野に興味を持ってもらう機会ができる点についても書かれていました。
2.については自分も関連する体験があります。
以前、蔵元にお邪魔した際に自分はドライバーだったので、試飲することができなかったのです、そんな時に限って秘蔵のお酒が出されたりするんですよね。
店舗にしろ業界団体にしろ単体でキャンペーンを展開するのではなく、全くの異業種で展開するのが目新しいですし、記事で書かれていた通り、広がりをもつ可能性が期待できます。
酒造・酒販業界と異業種とのコラボレーションはとても興味がありますので、今後もこうした企画の追っていきたいと思います。
本日おすすめのお酒 麗人 辛口酒 昭和61年度仕込酒
麗人酒造さんが意識的に古酒の蓄積を始めたのは、昭和47年(1972年)のことだそうです。それから今日まで、長い時間をかけた成果が麗人の古酒の味わいに結実しています。