日本酒・熟成古酒百科

日本酒の最高傑作である熟成古酒(長期熟成酒、ヴィンテージ日本酒)を啓蒙するサイトです。ワインにもまさる日本独自の文化である熟成古酒について語りましょう。蔵元自慢の熟成古酒・地酒もご紹介します。

2013-01-01から1年間の記事一覧

1982年、31年前のお酒 達磨正宗 本醸造酒 昭和57年醸造酒

昨日、タモリさんが「笑っていいとも」が来年の3月で終了になることを告知してましたね。番組の開始が1982年ですから31年も続いていたなんて、すごいですね。ちなみに1982年に東北新幹線大宮駅 - 盛岡駅間も開業になりました。それで早速、1982年のヴィンテ…

熟成古酒と付き合う方法 熟成古酒の飲み方の提案

・熟成古酒は長期熟成を瓶で熟成させたタイプ、ホーロータンクで熟成させたタイプ、樫の樽などで熟成させた後、瓶で熟させたタイプなどがあります。・瓶で熟成させたタイプの特徴はウイスキーのシングルカスクの様に混ざりけがない純粋なタイプが多いです。…

ローカル線+酒蔵=地域活性化(産経新聞より)

今日の産経新聞に面白い記事が出てました。 記事を要約すると神奈川県の4つの蔵元が地域活性を目的としてローカル線とタイアップし、酒蔵ツアーを企画し地酒と地元の食の魅力を再発見するプロジェクトを立ち上げた、といった内容です。 これだけだと、単なる…

李白酒造有限会社/蔵元紹介

李白酒造さんの経営理念は「酒文化を普及し正しく後世に継承する」だそうです。 明治15年に創業され、出雲杜氏が古今の酒造技術の巧みな調和から世界で愛される芳醇でまろやかな清酒李白を醸しつづけています。「味があり、旨味があってキレの良い酒、食中…

【蔵元のご紹介】佐賀の蔵元 天吹酒造

HPには「日本の風土で育った米・米麹・水を原料に造られる日本酒は、世界でも有数の美酒といわれています。この3つを原料に、各蔵元の蔵人たちは技を競い、それぞれの味を極めてきました。」自社を紹介されています。

「國酒等の輸出促進プログラム」について

以前にも内閣官房国家戦略室 編の「國酒等の輸出促進プログラム」の本についてご紹介しましたが、1/3ほど読みましたので途中経過の報告です。概要は大きく3つ。1.世界的日本食ブームなので、日本酒を絡めて重要な輸出品目に育てる。2.日本文化の一翼を担う國…

【蔵元のご紹介】英勲の齊藤酒造

齊藤酒造が誕生したのは、明治二十八年のことです。齊藤家の先祖は元禄の頃に泉州より当地へ移り、井筒屋伊兵衛として呉服商を営み、酒造業に転じるまで八代にわたって老舗を受け継がれてきたそうです。 仕込の水は伏見七井の天与の水を使用。「英勲」は、こ…

下越酒造 時醸酒(じじょうしゅ)のご紹介

蔵元秘蔵の熟成古酒 新潟県と福島県の県境に位置する阿賀町津川に明治13年創業、128年という歴史を持つ酒蔵「下越酒造」があります。 創業時から一貫して独自の味わいを追求し、全国新酒鑑評会(独立行政法人、酒類総合研究所主催)では幾度となく金賞を受賞…

【蔵元のご紹介】天山酒造株式会社

大吟醸ならでは柔らかな日差しのような色合いが特徴の日本酒の熟成古酒です。 温故知新の名前のとおりに古きをたずね新しきを知っていただきたい純米大吟醸の大古酒です。

お酒を造るという意味の「醸」という字について

お酒を造ることを「醸造」といいます。ところで「醸(かも)す」という言葉が噛み酒から来ているのをご存知でしたか?口噛み酒はお酒の原型とも言われ、穀物を噛んで唾液と混ぜて自然の酵母で発酵させて作るお酒です。要はデンプンを唾液中のアミラーゼによ…

【蔵元のご紹介】 楽自慢の株式会社林本店

楽自慢の蔵元林本店のモットーは「常に不易流行の心で、伝統の中にもWOW(ワォ!)の楽しみがある酒造りにチャレンジし続けたい」だそうです。

悪酔いしないお酒 熟成古酒

熟成古酒を飲んだ方がよく口にするのは、酔いざめが良く、悪酔いしないことです。実は熟成古酒が悪酔いしないのは昔からいわれていることで、「訓蒙要言故事」という江戸時代中期の本にも紹介されています。新酒と熟成古酒の酔い方の違いは、経験的に知られ…

お酒のご紹介 Shigeri (シゲリ) 5.02 達磨正宗

今回ご紹介するのは、白木恒助商店の女将の名を冠したお酒「Shigeri」(しげり)です。 赤褐色のクリア色合いから熟成の度合いを伺い知ることができあます。熟成が進んだお酒であることが容易に想像できます。 ラベルには「世界一のソムリエ田崎真也氏と個性…

内閣官房国家戦略室の「國酒等の輸出促進プログラム」

「國酒等の輸出促進プログラム」という本があります。國酒と表記しているのは、日本酒・焼酎などを含めた言い方だからだそうです。これから読むのですが、国がどこまで本気で取り組んでいるのか正直不安です。それは、皆さんも感じていると思いますが、今ま…

寝越庵(ネゴシアン)について

自分のお酒選びで、強く影響を受けたのは故 本郷信郎 先生(長期熟成酒研究会 顧問)、白木 善次社長(達磨正宗の白木恒助商店 社長)、そして吉澤 淑 先生(東京農業大学名誉教授)のお三方です。お三方から薫陶を受け今日の熟成古酒の啓蒙・販売に励んでい…

菊の司酒造株式会社【蔵元のご紹介】

菊の司酒造株式会社には2ブランド「菊の司」と「七福神」があります。 この2つが、菊の司酒造を代表する名酒です。平成17年度まで「七福神」は、手作り的な醸造を主とする石鳥谷の七福神工場でつくられていましたが、現在は、盛岡市本社の近代設備を整えた…

蓬莱鶴の蔵元 原本店

原本店さんは創業が文化二年(1802年)創業の広島の中心部にただ一場残る小さな造り酒屋です。平成七年、蔵をビルの地下にされ、六代目が新しい発想で、伝統の酒造りに挑んでいるユニークな蔵元さんです。 「原料は、広島産にこだわっています。米良し、水良…

【熟成古酒 秋の販売会 2013】のご報告

9月28日(土)に開催したイベントご報告です。 蔵元・酒販店を合わせて12の出店がありましたが、どのブースも大変盛況で各ブース100~150名くらいのお客様が来てくださいました。 「あいちや」では「東力士純米大吟醸酒(ウィスキー樽洞窟熟成酒かシェリー樽…

昭和53年 達磨正宗 本醸造酒

今回は昭和53年 達磨正宗 本醸造酒をご紹介いたします。達磨正宗の白木 善次社長は昭和53年ごろには、どのようにすれば旨い熟成古酒になるのか核心を得ていたようです。達磨正宗の昭和46年から63年までは「辛」「旨」「甘」「酸」の4つのローテーションで作…

日本酒・熟成古酒のご紹介 なんぶびじん 純米古酒 1994

岩手県と沖縄県石垣島との共同開発でできた「かけはし」という米を原料米とし、折爪馬仙峡(おりづめばせんきょう)の豊かな中硬水の伏流水を仕込み水として使用したお酒です。。 国の卓越技能者「現代の名工」南部杜氏山口一杜氏が、熟練の技で醸し出した純…

日本酒の日について

明日、10月1日は「日本酒の日」です。 そこで、10月1日がどうして「日本酒の日」なのか?調べてみました。 「日本酒の日」の由来は十二支の「酉(とり)」から来ているそうです。 子(ね)を1月とすると、10番目は酉の月になります。 また、「酉」という字は…

「熟成古酒 秋の販売会 2013」について速報です。

以前告知させていただきました「熟成古酒 秋の販売会 2013」ですが、無事にイベントを終えることができました。ありがとうございました。ウィスキー樽洞窟熟成酒 純米大吟醸 東力士が好評でした。詳細は後日あらためてご報告いたします。

東力士の 島崎酒造

東力士の蔵元・株式会社 島崎酒造は嘉永2年(1849)に創業しました。「東力士」の由来は2代熊吉氏が無類の相撲好きであったからだそうです。仕込み水は那須岳より湧き出ずる清流那珂川の伏流水。良酒を醸すべく日々丹精込めた酒造がモットーの蔵元です。 197…

伝統の「菩提もと製法」がこだわりの 葛城酒造株式会社 「百楽門」

葛城酒造株式会社さんは明治20年(1887年)の創業の奈良の蔵元さんです。 仕込み水に金剛・葛城山系の清らかで豊富な地下水を使い、精米、原料処理、貯蔵方法等、敢えて手間をかけ、微妙な味と個性に繋がると確信しひとつひとつ愛情を酒造りに情熱をこめてい…

「熟成古酒 秋の販売会 2013」ぜひいらしてください。

前回もお伝えしましたが、9月28日(土)に有楽町交通会館で熟成古酒の販売会が開催されます。出展する蔵元、店舗は下記の通りです。スタッフ一同お待ちしております。 「龍力」醸造元 ㈱本田商店 「葵鶴」醸造元 稲見酒造㈱ 「五橋」醸造元 酒井酒造㈱ 「誉…

山廃仕込(やまはいじこみ)について

山廃仕込みを説明するために、まず、生酛(きもと)と山廃酛、そして速醸酛(そくじょうもと)について説明します。生酛は空気中の乳酸菌を取り込む方法です。伝統的製法ですが、ものすごい手間がかかります。次に山廃酛ですが、乳酸菌を培養してお米のヨー…

段仕込みについて

今回の内容はお酒に詳しい人は読み飛ばしてください。 日本酒は一般的に3段仕込みで作られています。 (3段とは大まかにいうと工程のことです。) では、4段仕込みとは何かと言いますと、 3段仕込みでできたお酒に対してさらに麹甘酒を加えたり、 酛(もと=…

日蓮上人も愛飲していたお酒 熟成古酒

今回ご案内する日蓮上人の話は有名な話で、熟成古酒マニアの方ならご存知かもしれません。長期熟成酒研究会の本「古酒神酒」に鎌倉時代の熟成古酒について紹介されていますので、ご存知ない方のためにあらためてご紹介いたします。(なお、この話の原本は、…

TPPは日本酒にとって吉なのでしょうか…。

9月21日付の産経新聞の一面に「皮革・酒類の関税撤廃 TPP交渉 政府方針」の記事が 書かれていました。そのまま引用させていただきます。 「酒類については、ワインやウイスキーなどの価格が下がる反面、最近海外でブームとなっている日本酒の輸出促進につな…

自家熟成のお酒について 自分だけの長期熟成酒づくり

熟成古酒は、ヴィンテージのお酒を買ってきて飲むばかりではありません。 新酒を自宅で寝かせてる自家熟成の楽しみ方もあります。 では自家熟成にはどのようなお酒が良いのでしょうか。 お酒の香りや味は保存状態によっても異なります。 ましてや3年後、5年…